No.I

 空を折りたたむな
聞いてごらん,空で星が立ちはじめたのを
天体の本質を成す夥しい数の稚星が
幾重もの幕の間を絶え間なく駆け巡っている

規則に規則を際限なく
重ねていると  
永遠の歴史は
決して書き終えられない
 


 

  
 

No.II

地球を松明の炎で輝く獣帯十二宮の一宮ずつ
に転がそう
逆行して遠ざかっているように見える
炎の真髄は
人間の本性にも
地下の鉱物にも
種を蒔き
真・善・美を呼び起す糧なのだ 
 


 

  

 

No.III

疑いの余地なき惑星というのは、 
検証を受けてから
律法の石板に書き込まれ
真実性が確認された惑星のことだ